優しさがかたちになった時──キツネ「百々霊(ももりん)」
- Lia

- 7月30日
- 読了時間: 3分
更新日:10月7日
ページを開いていただき、ありがとうございます。
2024年10月から、ひそかに登場していたこの小さなキツネ。
やがてロゴにも加わるようになったのには、ちょっと特別な理由があります。
今日は、そのお話をゆっくり聞いてもらえたらうれしいです。

あの頃の毎日には、今でもはっきりと思い出せる“闇”があります。
それは、呼吸すら重く感じるような、静かで沈んだ暗さでした。
ーーコロナ禍で、いつも私の帰りを待っていてくれた明かりが消え、いちばん大切な人が旅立ったあと。
私は毎晩のように、深夜にふと目を覚ましては、ぽつんとした部屋を、ただ黙って見つめていました。
病に苦しんで、声を出す力すら残っていなかったのに、あの人は何度も「泣かないで」と言葉をかけてくれた。
何もできない自分が、ただただ悔しくてたまりませんでした。
ーー当たり前だと思っていた人との関係も、ある日を境に、突然崩れてしまいました。
返ってこないメッセージ。冷たく閉ざされた反応。
まるで、手の中からグラスが滑り落ちて割れたのに、「パリーン」という音すら響かず、ただ手のひらに突き刺さる痛みだけが残った。 私はずっと、ただ好きなことを静かに続けていたいだけでした。
でも、現実は時々こうして教えてきます。
まだ“見つけてもらえていない”うちは、誰かに似たことをされても、何の波風も立たないのだと。 それでも、光は、そんなひび割れた隙間から差し込んできたんです。
何も言わず、でも黙って隣で私の手仕事を一緒に片付けてくれた家族。
その優しさが「焦らなくていいよ」って語りかけてくれているようで。
夜遅くまでついていてくれた友人たち。
「大丈夫」って返しても、「いつでも話してね」とメッセージをくれたこと。
私の作品なんてまだまだ未熟なのに、
協力してくれた憧れの作家さまや素敵なオーナーの方たち。
いつも「応援してるよ」と言ってくれたこと。
それから、会ったことのある人も、
画面の向こうでしか繋がっていない人たちも。
コメントにそっと残してくれた一言、
心を込めて書いてくれた長いお手紙、
どれもが「ありがとう」の気持ちで満ちていました。
バラバラと落ちていたその小さな優しさたちは、
気づけば、私の歩く道しるべのように並んでいたんです。
だからこそ、私は強くなることを決心しました。
あの日ふと、絵を描いていて、
最初に浮かんだのは、ふわふわの耳でした。
好きな紫をまとっていて、
まるっとした体に、小さな前足で何かを抱えているような姿。
私はしばらく、その子を見つめていて、
ふっと思いました。
ーーこれが、私が集めた“光”なんだ。
その子はきっと、小さな“神さま”。
暗闇の中から生まれたけれど、
人の優しさをぎゅっと詰め込んでくれたような存在。
だから、私だけの守り神じゃないんです。
もし今、誰にも言えない気持ちを抱えている人がいたら……
この子が、そっと隣にいると思ってください。
百々霊は、深い闇を知っているからこそ、
一番やさしく、光を手渡してくれるはずだから。
最後に、少しだけ百々霊のことを紹介させてください✨
名前|百々霊(ももりん)
(“守り”、“萌え”、“繋ぎ”から。頑張ってる人をそっと見守ってくれる存在です)
誕生日|2024年10月13日
(最初にこの子を描いた日です)
性格|
静かでやさしくて、言葉はあまり多くないけれど、
そばにいてくれるだけで、安心するような子。
ときどき、ふっと光るしっぽで、道を照らしてくれます。
好きな色|
薄紫、銀色
好きなもの|
あたたかいココア(りあは冷たいココア派です)
いつか、もっといろんな姿を見せられたらいいなと思っています。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました…!
この子のこと、これからもよろしくお願いします🦊




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